「米AMDのフィル・へスターCTOに聞く、Barcelonaのすべて」
先週の初めに、Quad-Core Opteronが発表されました。そこで、CTOのフィル・へスター氏が、来日していたのですが、大原氏と後藤氏がインタビューをされたようで、この記事は、大原氏視点でのインタビュー記事です。
Barcelonaの次の製品であるShanghaiに、「Continued IPC Improvement」の一文があるのですが(シラナカッタ)、これに対して回答が、笑えました。L3を増やすだけではなく、何らかの改造もされているのかも知れません。但し、Barcelonaからの期間を考えると、それほど多くの機能追加はないでしょうが。
あと、IPC向上に、IPC per Wattも含まれる話は、意外でしたが、当然かも知れません。IPC per Wattが改善しなければ、IPC自体改善できないのですから。
SSE5が、CPUからGPUへの処理移行への布石のようです。CPUにGPUを搭載しなくても、外部のGPUに処理を移行するのですね。しかし、そうなると、PCI-Expressへのレイテンシが増えそうな感じもしますが。そうなると、CPUは、そのうちPCI-Expressへのバスを直接持つようになるのかな?それともHTXみたくなるのかな?それでも、AMDが、GPGPUに向けて、進み始めている事が分かります。
BobcatとBulldozerに関して、さわり程度でした。やはり、まだ発表する段階ではないようです。
また、45nmでのオクタルコアに関しては、MCMかどうかに関して、明確な回答はされませんでした。45nmで、オクタルコアで、モノリシックは、できないと思いますけどね。第一それだと、400平方mmぐらいになってしまいますからね。
大原氏の記事は、難しすぎて、私には全てが読みきれませんが(SSE5のレジスタの話とか)、面白かったです。けど、CTOがそれほど長くないインタビューに答えるなんて、やっぱりアメリカの企業は、日本とは違いますね。
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