Intelは、Core MAのXeonのMP版であるXeon 7300シリーズを発表しました。これで、NetBurst系は、製品ラインナップからなくなることになりました。
SPECにはXeon X7350の結果が公開されています。そこで、4way構成の代表的なCPUとXeon X5365/POWER6の2wayを比較して見ました。
CPU | 周波数 (GHz) |
SPECint_ rate2006 |
SPECfp_ rate2006 |
---|---|---|---|
POWER6 4way | 4.70 | 206 | 189 |
Xeon X7350 | 2.93 | 178 | 108 |
Opteron 8224SE | 3.20 | 105 | 97 |
Itanium 2 9040 | 1.60 | 93 | 87 |
Xeon 7140M | 3.40 | 77 | 59 |
Xeon X5365 | 3.00 | 99 | 63 |
POWER6 2way | 4.70 | 106 | 102 |
トランジスタ数がまったく違うPOWER6にこそ敵いませんが、Opteronや、Xeon 7100シリーズから比べて、非常に高速と言えます。
ですが、気になる点が2つあります。
1つ目は、Xeon 7300シリーズは、16wayまで構築可能ですが、現在のところ4wayまでしかベンチ結果がありません。8way、16wayが最終的に製品と出るのでしょうか。それともItanium 2とバッテングするために、出さないのでしょうか。
2つ目は、2wayからアップが、他のCPUよりも若干劣るように思えます。周波数がXeon 5365が高いとは言え、4way/2wayの比率は、SPECinte_rate2006では、178/99 = 1.80、SPECfp_rate2008では、108/63 = 1.71です。チップセットとFSBとCPUの周波数が若干違うとは言え、Xeonは、CPUを増やすと性能がリニアに伸びません。
POWER6は、SPECinte_rate2006では206/102 = 1.94、SPECfp_rate2006では、189/102 = 1.85となっています。Xeonは、この辺りの改善が必要なような気がします。
とは言っても、現時点では、消費電力の加味すると、Xeon 7300シリーズは、優秀なCPU&であることには違いありません。
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